番外編(川島雄三作品) NEW2014.3.21
『赤坂の姉妹より 夜の肌』@ 川島雄三監督
1960年 東京映画

NEW 2018.4.8 画面写真追加


東京・赤坂のバーを舞台に三人姉妹(淡島千景、新珠三千代、川口知子)を中心に描いた、川島監督の得意な風俗映画。
1960年頃の赤坂はまだ花柳界の雰囲気が残っています。
映画の中ではストーリーとは直接関係無しに随所に加藤武のナレーションで赤坂の名所が紹介されます。

下記の写真以外にも、赤坂界隈の様々なロケ地が登場します。
ただし、残っている場所は少ないと思われます。
当時、国際自動車の経営していた「赤坂自動車練習所」も次女の秋江(新珠三千代)が通う場所として登場しますが、今の赤坂からは想像できません。
何度も登場する料亭「照井」も外観はロケーションだと思われますがどのあたりなのかわかりません。(映画では画面奥にホテルニュージャパンが見えます)

この作品も残念ながらビデオ、DVDとも映像化されたことはありません。
スカパー日本映画専門チャンネルの川島特集での録画映像を参照しました。


舞台の中心となる、鳴海夏生(淡島千景)が経営するバー「しいの実」(途中から「まごころ」と改名)のある通り(現在の赤坂3丁目)。
映画ではまだコンクリート舗装されていないように見える。
正面に「日枝神社」の鳥居(映画では石作り)があり、映画を見る限り、バーと隣の印刷屋のあるこの通りはロケーションで間違いないようだ。
バーと印刷屋の位置ははっきりわからないが写真の左側である。
上記3枚目の写真の右側の「四方商店」という店は、映画の中でも酒屋として看板も映っている

  

 

 


上の写真の逆側。このアングルも映画の中に登場する。
映画の中では正面の「赤坂一ツ木通り」にロッジ風の喫茶店かレストランのような建物が見える。
このアングルだとバーの位置は写真の右側。正面を左に曲がるとTBSのある地下鉄千代田線「赤坂駅」方面。


  


加藤武のナレーションで紹介される赤坂の「日枝神社」。
映画の中では画面奥に国会議事堂の建物が見える。



 


同じく加藤武のナレーションの赤坂の「豊川稲荷」。
映画では川島映画常連で、料亭「照井」の女将役の山岡久乃が商売繁盛祈願で登場。

              

  

同じく加藤武のナレーションで紹介される赤坂6丁目の「氷川神社」。
境内にある「大銀杏」の木も映画の中に登場している。

 

 


映画のアバンタイトルの冒頭の部分。
新聞記者を撒いてホテルの選挙対策本部に向かう大物国会議員の植谷(伊藤雄之助=怪演!)を乗せた車が走る地下鉄「赤坂見附駅」近くの道。
写真右側の路地をこちらに向かい、外堀通りに抜けていく。
写真左の外堀通りに立っている高いビルが「ホテルニュージャパン」の跡に建ったらしい高層ビルのプルデンシャルタワー。
映画では、正面の看板とカラオケ店ビルの外壁に「DUNLOP」の文字が映っている。

 


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